第 3 章 · ローソク足とは何か
1本のローソク足は何を伝え、何を捨てているのでしょうか?
- 練習するスキル
- 市場を理解する
- 先に読む
- 第 2 章 · 価格発見
- 3D シミュレーション
- なし
市場の現場
小林さんは BTC のチャートを見ています。小さな柱が並び、1本が1時間を表します。最新の1本を見ると、次のことが分かります。
- この時間の開始価格は 60,000。
- 最高は 60,600、最低は 59,400。
- この時間の終了価格は 60,300。
- 合計 2,400 BTC が取引された。
柱は緑色で、上下に細い線があります。グループでは「下の線が長い。下がれば買い手がいるので上がる」という人も、「上にも線がある。上がれば売り手がいるので下がる」という人もいます。
小林さんが1分ごとの約定を調べると、別の日の別の1時間が、4つの価格も出来高もまったく同じ柱になると分かりました。
でも、その2時間に起きたことは正反対です。
最初の時間を「甲」とします。価格はゆっくり 59,400 まで下がり、その後の大量購入で 60,600 まで上昇し、少し戻って 60,300 で終わりました。
次の時間は「乙」。まず 60,600 に上がり、その後の大量売却で 59,400 まで下がり、最後に反発して 60,300 で終わりました。
同じ柱で、反対の物語です。この柱は何を伝えているのでしょうか?
あなたが決める
1時間の柱しか見えません。次の1時間にどうしますか?
結果を観察する
- 1本の柱には正反対の物語が入ります。 甲と乙は4つの価格と総出来高が同じなので、買い手と売り手のどちらが優勢か区別できません。
- 最初の2つは推測です。 一方の物語では正しく、他方では間違います。当たっても運かもしれません。
- 後の2つは急いで取引せず、圧縮で失われた情報を探しています。 時間軸を細かくして順序を見たり、約定方向から力の関係を見たりしています。
3つ目の時間「丙」もあります。最低は同じ 59,400 ですが、59,600 未満にいたのは 2 分だけで、一瞬の急落でした。甲は付近に 12 分、乙は 10 分いました。同じ安値でも、そこでゆっくり買われた場合と、大口注文で急落してすぐ買い戻された場合があります。
仕組みを理解する
1時間には60分あり、毎分、多くの約定があります。それぞれに価格、数量、時刻、方向(買い手と売り手のどちらが急いだか)があります。柱はこれを5つの数字に圧縮します。
- 60分間の全約定
- 最初の約定価格
- 最高約定価格
- 最低約定価格
- 最後の約定価格
- 数量の合計
残るのは、出発点、終点、到達した両端、取引の合計量です。
捨てられるのは次の情報です。
| 失われるもの | 重要な理由 |
|---|---|
| 順序 | 下落後の上昇と、上昇後の下落では、力の関係が正反対になる |
| 各価格での滞在時間 | 安値に 12 分いた場合と 2 分いた場合では、売買の意思が大きく異なる |
| 積極的だった側 | 同じ出来高でも、急いでいるのが買い手の場合と売り手の場合がある |
| 約定の集中場所 | 大半が上昇中に成立したのか、下落中に成立したのかが違う |
同じ相場でも時間軸を変えると柱は変わります。1時間足では同じ甲と乙も、15分足ならすぐ区別できます。時間軸が粗いほど圧縮が強く、失う情報が増えます。
柱は原因ではなく結果です。なぜ動いたかは、第 2 章の連鎖、誰が何を知り、希望価格をどう変え、誰と取引したかに戻ります。
用語を知る
この柱をローソク足(Candlestick)と呼びます。終値が始値より高い場合と低い場合で色を変えます。緑が上昇、赤が下落のアプリも、逆のアプリもあるので、先に確認しましょう。実体は始値と終値を結び、上下の細いヒゲは高値と安値を結びます。
その時間帯の最初の約定価格です。
その時間帯の最高約定価格です。1件だけの場合も、その価格で長く繰り返し取引した場合もあります。
その時間帯の最低約定価格です。どれほど長くそこにいたかは分かりません。
その時間帯の最後の約定価格です。暗号資産市場は 24 時間動くため、「終値」は柱の区切りであり、市場の閉場を意味しません。
その時間帯の総取引量です。各約定には買い手と売り手がいるため、出来高自体は売買を区別しません。区別できるのは積極的だった側、買い手が売り注文を取ったのか、売り手が買い注文を取ったのかです。
実際の市場
ローソク足は一般に、18世紀の大阪・堂島の米市場で、米商人が日々の米価を記録したことに由来すると考えられています。その後、世界の株式、先物、外国為替へ広がり、現在は暗号資産アプリの標準的なチャートです。
200年以上、描き方はほとんど変わっていません。一定期間の約定をいくつかの数字に圧縮する記録方法です。
第 14 章で扱うように、この日 GDAX の大口注文が ETH を300ドル超から 0.10 ドルへ押し下げ、数秒で戻りました。日足にはほぼゼロまで伸びる下ヒゲが残りました。
同日の他取引所にはそのヒゲがありません。安値は1つの取引場所にだけ属し、1件の約定だけで生まれる場合があります。
株式には閉場時刻がありますが、暗号資産にはありません。多くの取引所や情報サイトは協定世界時(UTC)の0時で日足を区切り、現地時間や取引所の所在地の時間を使うところもあります。
同じ市場、同じ日でも、区切りが違えば日足は大きく変わります。「今日の足」をスクリーンショットで議論する前に、どの時刻で区切ったかを確かめましょう。
実践する
甲、乙、丙の1分ごとの約定を、異なる周期のローソク足にできます。
上はローソク足、下は出来高。緑は成行買い、オレンジは成行売りを示す。縦軸は 59,300~60,700。
教材の版V1-docs、出所lab:candles;第3章 / TRD-MKT-003
クリック時のパラメーターと結果だけを記録する。実験への合格を意味しない。保存予定のスナップショットを見る
- 1時間を選び、甲と乙を切り替えます。4つの価格と出来高は変わりますか? 買い主導・売り主導の比率はどうですか?
- 15分に変え、甲と乙を切り替えます。それぞれの1時間に何が起きたか、1文で書きます。
- 丙を選び、1時間から5分、1分へ変えます。急落は1時間足では何になりましたか? 安値にはどれだけいましたか?
- 任意のチャートで、最近の BTC の長い下ヒゲを持つ1時間足を探し、5分足に分解します。安値の時刻、付近での滞在時間、出来高の増減を書き、時刻も記録します。
変数を1つ変える
甲の4本は、60,000→59,580、59,550→59,760、59,800→60,360、60,400→60,300 で、下落後に上昇します。乙は 60,000→60,440、60,400→59,840、59,800→59,589、59,637→60,300 で、上昇後に下落します。
時間軸を細かくすると、圧縮で失われた順序が戻ります。
甲は買い 1,510、売り 890。乙は買い 900、売り 1,500 です。
同じ 2,400 の出来高でも、一方は買い手が押し上げ、もう一方は売り手が押し下げています。出来高は活発さを、方向はどちらが急いでいたかを伝えます。
丙の場合です。1時間足の安値は同じ 59,400 ですが、15分足では急落が2本に分かれ、最初の安値は 59,725、次は 59,400 で始まり 60,042 で終わります。
同じ安値でも、繰り返し競り合った領域の場合と、1件の注文の一瞬の痕跡の場合があります。
3つの学習レベル
- 基礎1本のローソク足は何を伝え、何を捨てているのでしょうか?第 3 章
- 発展リターン分布はどんな形か?ファットテールはなぜ形状に基づく統計を歪めやすいか?Advanced A · 確率と統計
- 機関機関はなぜローソク足だけでなく、出来高加重価格、板、個々の約定を見るか?Institutional
ローソク足を答えではなく要約として見る:気になる足を見たら、細かい周期ででき方を確認し、出来高と約定方向を見ます。
先に色を確認する:アプリによって上昇・下落の色は異なります。
リターンの分布:足ごとの変化率を集計すると、大きな上昇や下落は正規分布の予測より頻繁です。これを「ファットテール」と呼びます。「この形なら上がる」という統計も、数回の極端な相場で全体の結論が変わるため、信用できないことがあります。
形を検証する:形を明確に定義し、時刻をそろえ、その後のリターン分布を無作為な時刻と比較します。Advanced A · 確率と統計を参照します。
成果物を仕上げる:分布、極端値、ローソク足の圧縮損失を比較する。
機関は細かいデータを見る:個別約定、板のスナップショット、出来高加重平均価格(VWAP)などです。執行品質は始値や終値ではなく、VWAP などの基準で測ります。
データの出所もリスクになる:取引所や提供者によってローソク足は異なり、極端な針は流動性の乏しい場所の痕跡かもしれません。研究とリスク管理では、出所と区切り方を明記します。
成果物を仕上げる:価格加重の基準と個別約定の執行を比較する。
持ち帰る問い
章の理解度チェック
始値、高値、安値、終値、出来高を残します。順序、各価格の滞在時間、積極的だった側、約定の集中した価格帯を捨てます。
15分など細かい周期なら順序が戻り、甲は下落後の上昇、乙は上昇後の下落と分かります。約定方向の出来高でも、甲は買い主導、乙は売り主導と区別できます。
いえません。各約定には必ず買い手と売り手があり、出来高自体は区別しません。買い手が売り注文を取ったのか、売り手が買い注文を取ったのかという積極性を区別できます。
暗号資産には閉場時刻がなく、サイトや取引所によって日の区切りが違います。高値と安値も取引場所固有です。出所と区切りの時刻を先に確かめます。
持ち帰る要点
ローソク足は一定期間の市場行動の圧縮です。何が起きたかを伝えますが、理由は伝えません。
今回の学習を記録
「既読」はこの章を読んだとの確認だけを表す。理解度チェックは参考結論と照らした自己評価であり、どちらも習得認定や職業レベルではない。クリックごとに時刻付きの端末記録を残す。
核心の問いに答え、自己評価を記録
1本のローソク足は何を伝え、何を捨てているのでしょうか?
概念習得の自己申告(認定ではない)
本人が明示的に申告する。既読、正解との自己評価、実験結果から習得を推定しない。未申告は不明。撤回すると不明になり、選択済み添付も解除する。
始値:未読込
高値:未読込
安値:未読込
終値:未読込
出来高:未読込
この章の自己申告はまだ読み込んでいません。申告がないことは習得を意味しません。
この章の文脈を使って質問を準備
Tutor質問作業台
モデルサービスは未設定です。送信すると下のプレビューを当サイトのインターフェースに提出し、未設定の案内を受け取るだけです。外部モデルの呼出しや回答生成はありません。提供元、実行場所、データ保存方式は未定です。
役割の目的:物語、例、計算で概念を説明する。 以下は質問の準備であり、この役割が生成した結果ではありません。
Foundation 第3章 · TRD-MKT-003 v1.0 · 読書モード foundation 教材の版V1-docs。schemaVersionはデータ構造の版、nodeVersionはノードの版で、3つは別々に記録する。読書モードは自己申告Levelとは異なる。
端末記録の選択と自己申告Levelの管理
読込はクリック後だけに行い、読込はアップロードへの同意を意味しない。既読、自己評価、実験、研究スナップショットは学習者の資料であり、モデルへの指示や検証済みの事実ではない。秘密鍵、身元情報、実口座情報は含めない。
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1~4,000文字の質問を入力してください
サービス未設定。AIの回答はありません。
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